ペットボトルが洋服になる行程をじっくり観察する
ペットボトルが服になるって話は聞いたことがありましたが、
その行程を詳しく調べることはしたことがありませんでした。
今日は、ペットボトルがどうやったら洋服になるのかを
じっくりと見ていこうと思います。
ペットボトルフレークができあがるまで
まず、収集されたペットボトルは、
小さな拠点でベールという塊にされます。
ベールは何百個というペットボトルを潰して、
ひっつけてある1m四方のペットボトル集合体です。
運びやすくするためにこの状態にします。
まとめて運ばれたベールは、ベルトコンベアに乗せられてばらばらに、
機械を使ったり、手選別をしながら異物を取り除きます。
異物っていうのは、ペットボトルに巻かれたラベルとか、
色つきのキャップのことです。
ペットボトルの原料とは違う原料が含まれていますので、
分けないといけません。
ベルトコンベアにのったまま、粉砕機の中に投入され細かく砕かれ、
ペットボトルフレークに変わります。
ペットボトルフレークは高額で取引されていて、
ペットボトルのままの状態の買取額と、フレークの買取額では4倍もの差が出ることもあります!
洋服になるまで!
ペットボトルフレークは、高い温度の熱を加えられ、
どろどろの液体状になります。
液体を細かい穴から押し出すと、糸状になり、
そこから更にのばしていくと、
なんと綿のような状態になるのです。
綿を、ペットボトルで擬似的に作ってしまうというわけなんですね。
あとは、洋服の生産行程と同じです^^
綿をつむいで、糸を作り、
糸を織って、布を作ります。
布を裁断して縫い合わせれば…洋服になります!
はいっ!
じゃなくて…はいっ!
でもなくて…はいっ!
というわけで、布ができてしまうのだから、
靴でもバッグでも洋服でも、何でもできてしまうわけですね。
使用済みのペットボトルから、洋服ができてしまうなんて、
まるでリサイクルは魔法ですな^^
もちろん、技術は進歩しており、
ペットボトルからペットボトルへのリサイクルも始まっています。
もとの状態に戻すのが一番難しいのです^^;
みなさんも、燃えるゴミに捨てないで、
資源ゴミにだしてリサイクルしてくださいね!