茶殻=有価物。それが伊藤園の答えだ
もともと、伊藤園は茶殻を肥料や飼料としてリサイクルをしてきました。
しかし、今後10年、20年を見据えたリサイクル方法を考えなければいけないと、
伊藤園が2000年から研究を始めたのが、
「茶殻リサイクルシステム」
です。

茶殻のリサイクルは難しい、水分と高温と腐敗
茶殻のリサイクルと聞くと、
「消臭・抗菌効果があるから、何にでも使えて簡単だ!」というふうに感じてしまいますが、
実はとても難しいです。
お茶を淹れた後の茶殻ですから、
水分を多く含み、しかもはじめは高温の状態です。
生もので多湿高温ですから、とても腐りやすい状態なんですね。
腐らせずにリサイクルに回すという難題が待ち構えていたのです。
どんな技術か、詳細は明かしておりませんが、
伊藤園は水分を含んだ状態で腐敗を抑える技術や、常温保存できる技術を開発しました。
そして、水分を含んだままの茶殻から作れるボードを開発することで、
その後のリサイクル技術の基礎を築きあげました。
伊藤園のHPには、
「社会に対して「茶殻=有価物」というPRをおこなってまいります」
という言葉が。。。
ここまでくるとかっこいいですね!!
茶殻リサイクルシステムから生まれた製品
茶殻リサイクルシステムの製品一覧はこちら!
https://www.itoen.co.jp/csr/recycle/product/
その中でも私がもっとも気になった製品をご紹介します。
●お茶入りインソール「カテキン快足」
茶殻の消臭・抗菌効果を使い、
さらにお茶の香りまで付けたインソールです。
おーいお茶500ml2本分を使って生産されます(笑)
●お茶入り枕
こちらも消臭・抗菌効果を利用した枕。
枕の中身の「コルマビーズ」に茶殻を配合しています。
昭和西川株式会社が作っている枕kuki pillowの中身がコレです^^
●お茶殻入り健康サンダル「葉かなくっ茶」
こちらも消臭・抗菌効果を利用した健康サンダル。
とにかく名前が良い!
インソールの凹凸に茶殻を利用しています。
ペットボトル2本分。
●お茶入り畳「さらり畳」
畳の基盤の部分である「畳床」に茶殻を使っています。
消臭性があって、爽快な畳です。
6畳分でおーいお茶500ml3600本分www
いきなり規模が変わりました。
本格的にリサイクルと呼べる製品です!
いかがでしたでしょうか。
インソール、私も普通に欲しいです^^
こうした明るいリサイクルが、もっともっと増えるといいなーって思います。
お金がかかるとか、誰が儲かるとか、
そういったことを一切感じさせない、
明るいリサイクル。
私達も目指していこうと思います!