漂流ごみ激増問題。オランダも日本で調査へ
環境省が日本近海の漂流ごみの調査をし、
東シナ海、対馬海峡で特に多くごみが漂流していることを発表しました。
たくさんの情報をまとめてみると、
東シナ海 → 中国?
対馬海峡 → 韓国?
という見解を示しているようです。
もちろんその中には日本のごみも含まれています。
漂流ごみってなんですのん?
漂流ごみのうち、約56%が石油化学製品、
つまりプラスチック製品だということです。
発泡スチロールやペットボトル、
レジ袋、プラスチックなど、人工物が半分以上を占めています。
ゴミの処分が適切になされていないのではないか、というのが
環境省の推定です。
海に流出するプラスチックは、世界全体で500万~1300万トンと言われております。
これらは、紫外線にあたったり、波に打たれることで細かく小さくなってしまいます。
特に5mm以下の大きさになったプラスチックは、
「マイクロプラスチック」と呼ばれており、
魚や貝類がプランクトンと間違って食べてしまい、生態系に悪影響を及ぼしているといわれています。
対馬海峡では発泡スチロールが、
東シナ海ではペットボトル、ガラス瓶、飲料缶が多く見られています。
ポリタンクの漂着も問題になっており、
中身は強酸性の液体だったりするので、こちらも見逃せない問題になっています。
また、ゴミの中には注射針などの医療系ごみも見受けられ、
漂流ごみ問題はとても深刻になってきています。
オランダの団体が対馬の漂流ごみ調査へ!
長崎県対馬市の要請で、
オランダの「オーシャンクリーンアップ」という非営利団体のCEOが来日しました。
オーシャンクリーンアップ相表のボイヤン・スラットさんは、
対馬海峡に全長2300メートルのフェンスを浮かべて、
漂流ごみを回収、調査をする計画を発表しました。
長崎県は昨年度のごみ回収に4億5000万円の費用がかかっており、
漂流ごみ問題に日本一被害を受けています。
これに応えてくれたオーシャンクリーンアップ。
日本の調査が終わり次第、ハワイやカリフォルニアで調査を行うということなので、
お忙しい中本当にありがたい次第でございます!
プラスチックごみによる損失は、世界で1兆3000億円以上になっており、
100種類以上の生物が生存を脅かされています。
排出を削減するための対策、
除去するための技術革新が求められています。
一刻も早い問題解決に至るよう、
一般の方々も海へごみを出すのは絶対にやめましょうね!