平安時代から続く古紙再生の技術
古紙の再生は平安時代から続いています。
植物繊維は、水に濡れた状態でくっつけて、乾かすと、
そのままくっつく性質があります。
そして、くっついた植物繊維は、
水に濡らすとまたバラバラになる、という性質も持っています。
繊維の単位まで簡単にばらすことができ、また簡単にくっつけられる。
紙が優良なリサイクル資源であることの理由です^^
古紙が再生されるまで
古紙の再生技術は、根本は変わっていません。
現在ではリサイクル工場にパルパーという機械があり、
そこに古紙を入れていきます。
底面には扇風機のようなファンがあり、
回転させることで水を混ぜて、紙を繊維に戻します。
次に「インキ抜き」という行程を通ったり、通らなかったりするのですが、
インキ抜きされたものは本やコピー用紙などの一般的な紙となり、
インキ抜きされなかったものはダンボールとなります。
今では再生紙の品質も、新しい紙と見た目はほとんど変わらなくなりました。
商品の種類も増えており、
これから再生紙の需要も増えていくでしょう。
古紙の価格は急騰している
5-10年前に比べると、古紙の価格は急騰しています。
一時期は「毎度おなじみ~、古紙回収でございます~」と拡声器でトラックが回っていましたが、
最近までまったく見なくなっていました。
古紙の価格は下落してしまっていたんですね。
古紙の価格は景気に左右されることから、
最近までずっと安い価格でした。
しかし、今は中国への輸出や、IT化によって紙の消費量が多くなり、
需要が高まっています。
1円/kgまで下がった紙の値段も、
今は10円/kgまで上がっています。
古紙が必要とされている、ということです。
ですので、是非とも、紙は燃えるゴミに捨てずに、
リサイクルするように心がけていただきたいな、と思います^^
今日は古紙のリサイクルについてお話いたしました!
それでは!